振袖をレンタルするメリット・デメリットをそれぞれ知っておこう!
成人式の振袖をレンタルするか購入するかで悩みますが、最近はレンタルが主流となっています。しかし考え方はさまざまで、一生に一度だから思い出の衣装として購入する人もいれば、一度きりだからとレンタルを利用するという人もいます。今回は、振袖をレンタルするメリット・デメリットについて考えていきましょう。
振袖をレンタルするメリット
振袖をレンタルする人が少なくありませんが、どんなメリットがあるのでしょうか?
■リーズナブルな費用で利用できる
レンタルする場合は数万円ほどで利用でき、購入と比べるとかなりリーズナブルに抑えることが可能になります。もちろん数万円~20万円という幅があって、レンタルだから必ず安いということではありません。
■着用後のお手入れをしなくてもよい
レンタルの場合はクリーニング代が含まれていることがほとんどのため、着用後そのまま返却できます。着物のお手入れは簡単ではないうえ、お手入れを怠ると次に着ることができなくなることさえあります。レンタル店に任せられることは、とてもありがたいサービスです。
■特典が付いている
小物一式や前撮り写真撮影などさまざまな特典が付いていて、フルセットになっていることが多いです。着付けに関する小物類を買い揃えるのは大変で、手間も労力も必要となります。足袋や肌着などをプレゼントしてくれるサービスもあって、レンタルが選ばれる理由の一つになっています。
■着付けはプロにしてもらえる
かつて着付けを習う母親が多く、娘の成人式の着付けを母親がするということがありました。しかし振袖を着崩れすることなく着せるのは難しく、しっかりと着付けることはそう簡単ではありません。レンタルの場合はプロの着付け師に着付けをしてもらえるので、着崩れを抑えた着付けが可能です。
このようなメリットがあり、すべての人に当てはまるわけではありませんが、レンタル振袖を利用する人の多くはメリットと捉えているのでしょう。
振袖をレンタルするデメリット
それでは振袖をレンタルするデメリットを考えていきましょう。
■利用回数が多い場合は費用が嵩む
成人式のみの着用の場合はリーズナブルな費用で済むことが多いですが、卒業式や結婚式などでも振袖を着用したい人にはレンタルは向いていません。なぜなら、利用回数を重ねると購入する場合と変わらなくなり割高になるからです。
■好みの物がレンタルできない
タイミングによって、気に入ったデザインや色柄のものが選べないことがあります。あくまでレンタルなので、他の人も利用するため使用中ということもあるからです。また、デザインがよくてもサイズが合わないということもあるでしょう。流行りや人気のデザインの振袖は先着順ということもあり、早めに予約することが望ましいです。
■気に入っても手放さなければならない
レンタルは借りている期間しか着ることができません。それを理解したうえで利用しているのでしょうが、中には気に入ってしまって、何度も着たい・手元に置いておきたいという願望を持つ人がいます。その場合は叶えるのが難しく、レンタルしたものは返却しなければなりません。
このようなデメリットが考えられ、レンタルブームであっても理解した上で利用するのが望ましいです。
結局、購入とレンタルならどっちがいい?
振袖をレンタルするメリットとデメリットを見てきましたが、メリットとデメリットというのは人の価値観によって変わってきます。そのため、レンタルと購入どちらがおすすめかというのは、一概にいえないでしょう。つまり成人式で一度しか着ない人にはメリットで、複数回着る人にはデメリットといえるのかもしれません。
また考え方を変えれば、一度しか着ないからこそレンタルであっても高級なもの選ぶ人もいます。素材が正絹で刺繍などの加工が施してあるものは10万円以上するので、決してリーズナブルだとはいえないでしょう。何に重点を置くかは人それぞれで、他人が決めつけることではありません。
最近は振袖レンタルがメインのお店でも、購入の際に特典を付けているところが少なくありません。レンタルと購入では若干違ってきますが、どちらもお得感があるのは確かです。
また、最近の傾向としてママ振袖というのが注目されていて、母親や祖母が着た振袖をリメイクして着用するというのが人気を集めています。レトロブームも手伝って、一味違った着こなしができます。
「購入とレンタルならどっちがいい?」に対する答えは、人によってはどちらであっても良し悪しがあるということになるでしょう。ただ安易に決めてしまうのではなく、自分にとってはメリットなのかデメリットなのかを考えてしっかり見極めるようにしましょう。
着物離れの時代もありましたが、今は振袖を着て成人式を迎える女性が少なくありません。気軽にレンタルできるという背景もあるからでしょうが、和装というものが見直されてきたという要因もあります。未婚女性しか着ることができない振袖のため、思い入れが強いというのも確かです。レンタルであっても購入であっても、お気に入りの振袖を着るというのは、女性にとって最高にハッピーな瞬間なのではないでしょうか。